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 相棒12 第6話「右京の腕時計」 ゲストとあらすじを超詳しく紹介!【ネタバレ注意】

11月20日放送の「相棒12」第6の、ゲストと詳細なあらすじを紹介します。
(ネタバレ注意!)

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第6話のタイトルは「右京の腕時計」。
今回は機械式腕時計と時計職人にまつわるお話です。

ある日右京(水谷豊)のが愛用している機械式腕時計が狂ってしいます。

享(成宮寛貴)はこの際クオーツ変えてはどうかと提案しますが、右京は機械式時計にこだわりがあり、いつも診てもらっている公認高級時計師・津田(篠田三郎)に修理を依頼します。

そんな折津田の勤める時計輸入販売会社の社長の死亡事件が発生します。

彼が死んでいたのは、彼の会社を買収しようと動いていたアパレルメーカーの社長の別荘で、遺書も見つかっていたことから買収に対する抗議の自殺かと思われましたが、捜査が進むにつれ不審な点がいくつも見つかります。

今回の見所は、時計にまつわるお話ならではの殺害トリックです。
お楽しみに!

aibo12 6 600x358 相棒12 第6話「右京の腕時計」 ゲストとあらすじを超詳しく紹介!【ネタバレ注意】

この物語で登場する「公認高級時計師(CMW)」とは、日本でこれまでに800人程しか合格者がいない、時計技師の最高峰に位置付けられる資格です。(ちなみに昭和57年を最後にCMWの試験は行われていません。)

試験は5日間にも及び、その範囲は部品から修理・調整ジグの製作まで含まれますので、凡そ機械時計設計の全てを個人で行えるほどの技術を求められます。

世界では機械式時計を修理できる技師は少なく、この資格を取れるほどの技術があれば文字通り食うに困りません。「亡命した国で、次の日から仕事ができる唯一の資格」とも呼ばれる程です。

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現在ではクォーツ時計で同等以上の性能を発揮できるとは言え、精巧緻密な部品の組み合わせだけで時を刻み続ける機械式時計に魅力を感じる方は少なくないようで、右京さんもそのひとりのようです。

(詳細なあらすじは後述)

ゲスト

篠田三郎

shinoda 150x150 相棒12 第6話「右京の腕時計」 ゲストとあらすじを超詳しく紹介!【ネタバレ注意】

 

公認高級時計師(CMW)・津田陽一役で出演します。

彼は時計輸入販売会社に勤めていますが、そこが近々買収されることになっていました。
彼の会社の社長は買収を阻止しようと動いていましたが、ある時不審な死を遂げます。

津田は買収元のアパレルメーカーから安価な量販向け腕時計の設計を依頼されていたようですが・・・。

●篠田三郎さんのプロフィール

本名 大塚晴生
生年月日 1948年12月5日(64歳)
出生地 東京都港区麻生
身長 178 cm
血液型 O型
職業 俳優
活動期間 1966年 -
所属 田上事務所

篠田さんは、映画から芝居の世界に入った役者さんです。

代表作は何といっても「ウルトラマンタロウ」でしょう。
同作で篠田さんは、1年間に渡り主人公の東光太郎役を演じて、一躍人気となりました。

その後は舞台にも進出し、映画・ドラマ・舞台・CMと、一流俳優として長年活躍してきました。

近頃は主演こそなくなったものの、還暦を過ぎてもなお精力的に活動されており、ベテランならでわの演技が見ものです。

井上純一

inoue 150x150 相棒12 第6話「右京の腕時計」 ゲストとあらすじを超詳しく紹介!【ネタバレ注意】

 

時計輸入販売会社の社長・藤井守役で出演します。

彼の会社はアパレルメーカーから買収されかけていましたが、彼はそれを防ぐ為に奔走していました。

しかし、ある時買収元アパレルメーカー社長の別荘から遺体で発見されます。

遺書も見つかったことから買収に対する抗議の自殺かと思われましたが・・・。

●井上純一さんのプロフィール

生年月日 1958年8月14日(58歳)
出生地 東京都世田谷区松原
身長 177 cm
血液型 B型
職業 俳優、声優、元アイドル
活動期間 1975年 -
所属 劇団NLT映放部

井上さんは1970年代後期から80年代前期に掛けてにジャニーズJr.のソロアイドルとして活躍した役者さんです。

ジャニーズアイドルとは言え、デビューからの10年間でシングル12枚、アルバム2枚しかリリースしておらず、決してアイドル歌手としては華々しい活躍をしたとは言えませんが、デビュー当初から数多くのドラマに出演されていましたので、どちらかといえば俳優として活動されていたようです。

数は少ないですが、アニメや洋画吹き替えの声優もされています。

辰巳蒼生

tatsumi 124x150 相棒12 第6話「右京の腕時計」 ゲストとあらすじを超詳しく紹介!【ネタバレ注意】

 

あるアパレルヒットメーカーの社長・関一馬役で出演します。

津田が勤めている時計輸入販売会社も買収しようとしていました。

狙いはCMWである津田のネームバリューを利用した安価な若者向けの腕時計の発売で、彼に時計の設計を依頼していました。

●辰巳蒼生さんのプロフィール

生年月日 1968年10月2日(45歳)
出生地 東京都
身長 172 cm
血液型 AB型
職業 俳優
活動期間 1995年 -
所属 ヒラタオフィス

辰巳さんは、京都太秦撮影所にて大部屋俳優からスタートした役者さんです。

その後、今は無き「Zicentury(ジセンチュリー)」という劇団に入団、そこで解散までの5年間活躍し、しばらくフリーで活動した後、2006年に現在の事務所「ヒラタオフィス」に入ります。

現在の事務所では映画・ドラマ・舞台を中心に、7年間で40本を越える作品に出演。
演技力は折り紙つきで、今なお最盛期をひた走っていると言えるでしょう。

補足:右京さんが使っている時計について

この回の放送終了後、右京さんが使っている時計について興味をもたれている方が沢山この記事に訪問されていましたので、少し調べてみました。

この回の終盤で右京さんの時計がアップで表示されていたので、外観だけを頼りに調査したところ、以下の時計であることが分かりました。

メーカー:FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント)
モデル:カレ オートマチック

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 相棒12 第6話「右京の腕時計」 ゲストとあらすじを超詳しく紹介!【ネタバレ注意】
私も 気になっていたので、分かってスッキリしました。

あらすじ

1

警視庁特命係係長・杉下右京(水谷豊)が、自分の腕時計と見比べながらオフィスの壁掛け時計の時間調整を行っていた。

そこに彼の部下で相棒の巡査部長・甲斐享(成宮寛貴)が出勤してくる。

 

今調整したばかりの時計によれば享は登庁時間を10分も遅刻しており、右京は享を叱るが、享は時計が進んでいるのではないかと指摘する。

右京はたった今自分の腕時計を基に調整したばかりだと腕時計の時間を見せるが、享の時計と比べて10分進んでいる。

通りかかった組織犯罪対策部の角田(山西惇)を呼び止め彼の腕時計を確認するも、やはり右京の時計が10分進んでいる。

 

機械式である右京の腕時計を、クオーツ式に代えることを勧める享と角田だったが、右京はそれを断り、以前から時計の修理を任せている「信頼できる時計技師」に修理依頼の電話を掛ける。

右京はその日の16時に出向くことを約束し、電話を切る。

2

時計技師・津田陽一は自宅の工房で腕時計の修理をしていたが、ふと立ち上がるとそばの棚の上に置かれた壊れた置き時計の前に歩いていく。

そして、時計の部品と思わしき歯車を見つめながら何やら思いに耽っていると、部屋にノックの音が響く。

音の主は、腕時計の修理を依頼しにやってきた右京と、それに同行する享だった。

3

津田は、少し調べただけで右京の腕時計の不調箇所を的確に言い当てる。

右京はそんな津田を享に紹介する。

 

津田はCMWの資格を持っており、右京はそれが如何にすごい事であるかを語って聞かせる。

4

津田は右京の腕時計の故障箇所を調べながら、享に機械式時計の事を説明していたが、そこで4時を知らせる時計の鐘の音が鳴り響く。

津田はなぜか顔を上げて壁の時計を注視する。

5

修理依頼も終わり右京は享と共に帰ろうとするが、その時棚に置かれた置時計に気付き、津田に問う。

「この時計、確か以前にも・・・」

その時計は、西暦まで表示されるもので、その珍しさから右京はそれを覚えていた。

しかし故障しており、1995年7月7日4時10分で止まっていた。

 

津田は、その時計を分解することを躊躇っていた。

それは一点物で設計図も手に入らない為、仕組みが分からないうちに下手に分解すると、二度と直せなくなってしまう。

その為、津田は長い時間を掛けて観察し、仕組みを推理しているという。

6

同じ頃、別荘地にある一軒の家で、自殺と見られる遺体が発見される。

その家はアパレルメーカーの社長でファッションデザイナーの関一馬の別荘であったが、遺体は彼ではなかった。

7

翌日、右京と享は鑑識の米沢(六角精児)から事件の詳細を聞かされる。

亡くなったのは、時計輸入販売会社・藤東物産の社長・藤井守。

この会社には津田も勤めており、右京によれば津田の工房は、アフターサービス修理部門に所属する彼のために会社が作ったものだという。

 

別荘の持ち主の関は、週末をいつもその別荘で過ごしており、事件当日もいつものように別荘を訪れたところ、中から異臭がするのに気付いたらしい。

その為、中に入らず、裏の窓から中を覗くと藤井の遺体があったという。

死亡推定時刻は午後4時。
現場には短い遺書も残されており、経営難を苦にした自殺と見られた。
遺書の内容は以下のとおり。
「経営者としての重責と孤独に耐えられませんでした。勝手なことをして申し訳ありません。」

藤井は関の別荘滞在予定を調べていたようで、持っていた手帳には詳細にその内容が書き込まれていた。

死因は硫化水素中毒。
硫化水素は2つの化学物質(例えば塩素系洗剤と塩酸系洗剤)を混ぜることで作ることができるが、どうやら今回の事件では花瓶の中の液体に、オブラートで包んだ粉末を投げ込んで発生させたらしかった。

関の会社は、藤井の会社に新商品の開発で業務提携を提案していた。
関は一度懇親のために藤井を別荘に招いたことがあったため、藤井は別荘の事を知っていた。

 

右京は話を聞きながら、被害者の所持品のひとつに興味を持つ。
それは、キーホルダーの付いた車の鍵であったが、キーホルダーは割れて半分程が無くなっていた。

8

右京と享は藤井が経営していた会社・藤東物産を訪れる。

そこで聞いた話によれば、藤井は関の会社からの買収問題で悩んでいたという。

関は藤東物産に対し、業務提携することを提案していた。

狙いは藤東物産に勤める津田に時計設計させて若者向けの安価なブランドを立ち上げることだった。

しかし藤井は頑なに反対したため、関は藤東物産を買収しようとしていた。

それに対する抗議の為に藤井は自殺したのではないかという。

9

次に右京らは、現場の別荘地に向かう。

別荘の管理人によれば、午後3時半の時点では藤井の車は無かったという。
つまり藤井は、3時半から4時の間に別荘に忍び込み自殺したことになる。

10

藤井が自殺した部屋に着いた右京らは、事件当時の状況を推測する。

硫化水素はテーブルの上に置かれた花瓶に入った液体に、オブラートに包まれた粉末が投げ込まれたことで発生した。

右京は「オブラート」が使われていたことについて引っかかるところがあったようだった。

 

部屋を見回すと、花瓶が置かれていたテーブルの上には傘の付いた照明があった。
その部屋のエアコンの電源を入れると、暖房に設定されているにもかかわらず風向は上に向けられている。
(暖かい空気は上に昇る為、通常は暖房の場合風向を下に向ける)

そして、試しに照明の傘の上の同じ位置に丸めた紙を置いてみると、エアコンの風で毎回同じ位置に落下することが分かる。

これを利用し、オブラートを花瓶の中に落下させたのではないかと右京らは推理する。

 

更に、エアコンのリモコンを確認すると、タイマーにより午後4時に電源がONになり、10分後にOFFになるよう設定されていたことも分かる。

殺人の可能性を疑った右京らは、関の下へ向かう。

11

捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)は、事件当日の事情聴取で関が買収の件を話していなかった事を不審に思い、再度関からその件について話を聞いていた。

伊丹らの調べでは、関は事件当日、16時から別荘でネット会議を行う予定になっていた。
それにも関わらず、関は16時時点で別荘に到着しておらず、代わりに藤井が別荘内で死亡していた。
伊丹らは、関が何らかの方法で藤井を殺害した線を疑う。

しかし、関は反論する。
その日は、別荘に到着する前に電話が掛かってきて、路上で車を止めて話し込んでいたという。
そして、事件のあった午後4時には別荘の近くにあるコンビニにいたので、調べればアリバイを証明できるという。

伊丹らはそれ以上追及できずいたが、そこに右京と享が現れる。

12

買収の件をなぜ隠していたのか、という享の問いに、関は、自分が藤井を追い詰めたなどという噂が立つ事を懸念して黙っていたと答える。

買収しようとした理由については、藤東物産そのものではなく、津田が勤める修理部門が狙いだった。

津田は、時計業界では国際的に名のある職人であり、彼の名前で若者向けに安価なブランドを立ち上げれば必ず大ヒットすると踏んでのことだった。

 

更に、津田によれば今回のブランド立ち上げの話は関にとっても悪い話では無かったという。津田は若い頃に独立時計師(オリジナルの時計を一から設計する職人)を目指していた。

津田は初めこの話を渋っていたが、事件当日、彼から「話を聞かせて欲しい」という連絡が入った。
それが、関が別荘に16時に着かなかった理由だという。

津田は何度も関の別荘に招待されており、関はようやく熱意が通じたのだと考えていた。

13

津田が関に協力するとなれば、藤井さえいなければ計画は予定通り進む。
その為、伊丹らはやはり関が藤井を殺害したのではないかと考える。

さらに、享は先程別荘で推理したエアコンを使ったトリックの件を明かす。

 

しかし、伊丹は事件前日まで海外に出ており、当日は空港から直接別荘に向かったという。

その話を聞き、右京は関の犯行の可能性を否定する。

エアコンのタイマーは日付が設定できない。
つまり今回のトリックは、仕掛けてから最初の午後4時に発動してしまい、必然的に事件前日の午後4時以降に仕掛けなければ成立しないことになる。

関が事件当日に空港から直接別荘に向かったことや、午後4時時点でコンビニにいたことは調べれば証明できるため、伊丹らは落胆しつつ、裏づけを取るために帰っていく。

14

右京と享も帰路につく。

享は、もし関に共犯者がいれば犯行は可能では無いかと考える。

津田は以前独立時計師を目指していた。

本当に津田が新しいブランド立ち上げの件に賛成であれば、関とは利害が一致し、藤井は邪魔になる。

 

しかし、右京はその説に否定的だった。

関の計画は、機械式時計を安価に量産するというもので、つまりは機械式時計の品質を落とすことに繋がる。

津田ほどの職人がそんな話に乗るとは、右京はどうしても思えないのだった。

 

ならばなぜ津田は事件当日、関に電話を掛けたのか?

右京らはそれを確認する為、再度津田の工房へ向かう。

15

右京らが工房に着くと、津田は例の壊れた置時計を修理しているところだった。
仕組みに検討が付いたのだという。

右京は早速津田に質問したところ、津田が関に電話を掛けた理由は、念のためにブランド立ち上げ計画の話を聞いておきたかったからだという。

しかし、案の定ブリキを型抜きして”時計のおもちゃ”を作るだけの計画で、話に乗る気は無かったらしい。

享は津田に「独立時計師になるのが夢だったのではないか?」と問う。
しかし津田は、年老いた今となってはそんな気は無いと話す。

 

その時、藤東物産の修理部門に勤める葛西という男が、津田に時計の修理依頼をするためにやってくる。
難しい時計らしく、藤井で無ければ手に負えないという。

藤井は早速修理に取り掛かる為、右京らは葛西と共に外に出る。

16

右京らは、葛西から津田の過去について話を聞く。

右京は、独立時計師を目指していた津田が、修理部門に勤めることになったことに疑問を持っていた。

 

葛西によれば、きっかけは津田の妻に関するある事件だという。

当時、津田の妻以外に津田の夢を理解する者は居なかった。
津田は、そんな妻を非常に大事に思っていたが、あるとき津田の留守中に強盗に入られ、妻が殺されてしまう。

その事件後、津田は自殺を考えるほど塞ぎこみ、時計の世界から去るつもりでいた。

そんな時、藤井が津田を藤東物産に誘ったのだという。
強盗事件の前から何度か津田宅を訪れ勧誘していたそうだが、事件後は毎日のように通い詰め、まるで親友のように接したらしい。

やがて津田は説得され藤東物産で働くこととなる。
津田も藤井に感謝しており、「命の恩人だ」とまで話していたという。

17

警視庁に戻った右京と享は、津田の妻が殺害された強盗事件について調べる。
そこで、強盗事件の犯人はまだ捕まっていない事が分かる。

津田は事件前、千葉で工房を持っていたが、事件後はその工房を畳んで引っ越しており、本気で時計職人を辞めるつもりだったらしい。

 

津田は関の計画に反発を抱いており、さらに藤井には相当の恩義を感じていた。
これらの理由から、津田が関に協力して藤井を殺害するとは考えにくかった。

 

また、関が殺害したとも考えにくい。
自分の別荘で殺害すれば疑われるのは当然で、本当に関が殺したのであれば別の場所を選ぶはずである。

ここで右京は、前提が間違っていた可能性に思い至る。

 

藤井の手帳に書かれていた、関の別荘滞在予定は、全て「○○時から滞在」という形で記述されていた。
つまり関が別荘に居る時間を記入していた。

本当に藤井が自殺であった場合や、自殺であるように見せかける為の何者かの偽装工作であれば、自殺の為に忍び込むことが可能な時間、つまり「○○時から不在」という形で、関が別荘に居ない時間を調べるのが自然である。

 

もし、藤井は関が別荘に居る時間を調べていたのだとすれば、それはどういった場合か。
右京は、藤井が関を殺害しようとしていたのではないかと推理する。
藤井には、買収阻止という十分な動機もあった。

そこで右京らは、藤井社長の事件前の行動を調べ始める。

18

右京らはまず、藤井の自宅周辺住民に聞き込みを行う。

事件前日の晩に藤井の車が車庫から出てくるところを目撃した住民がいたが、乗っていた者の顔までは見ていないという。

 

次に右京らは事件のあった別荘へ向かう。

どうやら、藤井は事件前日の晩に別荘にトリックを仕掛ける為にやってきたらしかったが、事件当日、しかも関が別荘にやってくる時間帯に再度別荘を訪れている。
それがどうにも腑に落ちない右京らは、その理由を探る。

鑑識結果によれば、藤井の指紋は現場の部屋のかなり広範囲から検出されていた。
中毒症状で苦しくてもがいたにしては、あまりにも範囲が広すぎる。

右京が指紋の跡にあわせて藤井の動きを再現してみると、どうやら藤井は床に這いつくばって何かを探していたらしい。

右京は藤井が取っていたであろう姿勢を真似て、テレビラックの下を覗き込むと、引っ掻いたような跡が見つかる。
どうやらそれは、ラックの下に手を入れて探っていた時についたものらしかった。

これらの手掛かりを元に、右京らは事件当時の藤井の行動を推理する。

19

つまり、藤井は前日の晩、関の別荘にトリックを仕掛けたが、その際に何かを紛失した。
事件当日その事に気が付き、証拠となるそれを回収する為に再度別荘を訪れたらしい。

では何を落としたのか?
右京には心当たりがあった。

それは、藤井の遺留品にあった車の鍵に付けられたキーホルダーである。
キーホルダーは半分に割れていた。
藤井は割れたキーホルダーの破片を探しに来たのではないかと思われた。

 

問題は、なぜ藤井が死ぬことになったのか、ということである。
仕掛けが動く時刻は知っていたはずであり、その時刻を間違えるとは考えにくい。

享は別の可能性に思い至る。
藤井の時計のほうが遅れていた可能性である。

享がそれを口にしたところ、右京は何か閃いたようだった。

20

右京らは警視庁に戻り、鑑識の米沢から藤井の遺留品の腕時計を見せてもらう。
右京の読み通り、腕時計は大きく遅れていた。

21

右京と享は津田の下を訪れると、津田は壊れた置時計を修理しているところだった。
何の用かと尋ねる津田に、右京は今回の事件の仕組みが分かったと答える。

右京らの推理はこうである。

‐‐‐

藤井は自殺ではなく、何者かに殺害された。
そして、藤井も関を殺害しようと企てていた。

藤井は時限式の仕掛けで殺害する為、関の予定を詳細に調べ、関が必ず別荘の書斎に居るタイミングを特定した。

自殺に見せかける為には、別荘にあるものだけを使って殺害する必要があるが、一度しか別送に行ったことがない藤井には、内情をよく知り、なお且つ上手い仕掛けを考えてくれる協力者が必要だった。

その協力者こそ津田だという。

 

事件前日の夜、アリバイ工作の為に藤井は会社に残り、その時間に津田は藤井宅から藤井の車で別荘に出かける。
そして、鍵の掛からない書斎の窓から忍び込み、仕掛けを施す。

ところが、藤井は事件当日何らかの事情で再び別荘に向かわなければならなくなる。
それを仕向けたのが津田である。

そして藤井は、管理人の見回りが終わる時間を見計らって別荘に忍び込む。

事件直前、津田が関に電話を掛けていたのは、関が午後4時に別荘に到着しないようにする為である。

 

藤井は、仕掛けのある書斎内で探し物をするが見つからない。
そして、遂に仕掛けが動作する。

問題は、なぜ藤井は仕掛けが動作する時間に部屋の中に残っていたのか、ということである。

仕掛けが動作する時間が、予定より早かったのか?
実はそうではなく、藤井が予定より遅く行動していたのだった。

 

葛西の話では、藤井の腕時計は津田が直していた。

そして、藤井の遺留品の腕時計を調べたところ3時間につき20分遅れることが判明していた。

藤井は別荘から少し離れた場所に車を止め、管理人が居なくなる午後3時半過ぎを車中で待つ。
その際にずれた腕時計の時間で動いた。

藤井はその時計で3時半過ぎ、別荘に忍び込むが実際には既に4時前。
仕掛けのある書斎内で何かを探し始めた藤井だが見つからず、まだ4時までには時間があると思い、探し物に集中していたところで仕掛けが動き出し、その結果死亡した。

 

津田の調整した時計が遅れるはずは無い。
時間が遅れていることに藤井が気付かない速度で正確にずれるよう調整したからである。

‐‐‐

22

更に右京は、殺害の動機について推理する。

 

津田の工房に置かれている壊れた置時計に表示されている日付は1995年7月7日で止まっている。これは、津田の妻が強盗に殺害された日である。
この時計は、強盗事件当時から津田宅にあったもので、強盗事件の現場写真にも写されていた。

それを今まで18年間修理せず置いていたのに、なぜ今になって修理し始めたのか。

右京はその理由を、津田の妻を殺した強盗犯の正体が藤井だったからではないかと考えていた。

葛西の話によれば、藤井は強盗事件の前から何度も津田宅を訪ねていた。
強盗事件当日も同様に訪ねてきていたとしても、何も不思議は無い。

どういった経緯か、藤井が強盗犯の正体であることを突き止めた津田は、妻の復讐の為に藤井を殺害し、ようやく気持ちの整理がついたことで置時計の修理に取り掛かった。
右京はそう考えた。

23

津田は遂に観念し、真相を語りだす。

18年前、独立時計師を目指していた津田にとって、妻は唯一の味方だった。
壊れた置時計は、津田がそんな妻の為に自作した一点物だった。

彼女が亡くなって、後を追うつもりだった津田を藤井は思い留めさせた。
津田はそんな藤井に恩義を感じていた。

関の会社から藤東物産の買収話が出た際、藤井は津田に泣き付いた。
関が買収すれば、まず間違いなく藤井を辞職させる。
藤井は津田に、もし自分を命の恩人だと思うなら今度は自分を救って欲しいと頼み込む。

 

そして津田は藤井に協力することになる。
事件前日の晩、藤井の車で別荘に向かったのは津田だった。

予定通り別荘に仕掛けを施し藤井宅のガレージに車を戻した津田は、そこで偶然あるものを発見する。

それは、津田が妻の為に作った時計に使われていた、一から自分で削りだした歯車だった。

妻が殺害された日に壊れた時計の部品が、なぜかそこにある。

当時津田の妻は、津田を引き抜こうと訪ねてきた客と言い争うことがよくあり、藤井も同様に何度も訪ねてきていた。

妻が殺害された日も、津田の留守中に津田が来ており、そこで言い争いの末殺したのではないか。
嫌でもそんな考えが浮かんできてしまうのだった。

恐らく藤井は、強盗の犯行に見せかける為に部屋中のものを壊し、高級な時計のいくつかを持ち去った。
その際に例の置時計も壊され、持ち去った時計に部品の一部が混ざっていた。

そして藤井宅のガレージで歯車を落としてしまった。

 

そう考えると歯車がそこにあることについて辻褄が合うのである。

津田は、事実を確かめるために、工房でさりげなく藤井に質問する。
この置時計のオルゴールの曲は何だったか、藤井も当時聞いたことがあったのではないか、と。

藤井はその曲をずばり言い当てる。

実は、その置時計にはある仕掛けがあり、普段は1時間毎に鐘の音がなるのだったが、妻との結婚記念日にはオルゴールの曲が流れるようになっていた。

つまり藤井は、妻が殺害された結婚記念日に津田の家に訪れていた。
そして、その日壊された置時計の部品が藤井宅のガレージから見つかった。

これらの事実から、藤井が妻を殺害したことを確信する。

24

津田は藤井の殺害計画を実行する。

事件前夜、別荘に仕掛けを施す際に藤井から借りていた車の鍵。
それに付けられていたキーホルダーをわざと割る。

そして、藤井に調整を頼まれていた機械式腕時計に、徐々に遅れるよう仕掛けを施した。

事件当日の正午頃。
藤井に車の鍵を返すが、当然藤井は割れたキーホルダーについて事情を聞いてくる。

そこで津田は「別荘で仕掛けを施す際に車の鍵を落とした。その際に割れてしまったのかもしれない。」と嘘をつく。

藤井は津田に、割れたキーホルダーの破片を取りに戻るよう迫る。

しかし津田は「この後警察と会う約束がある」「下手に約束をキャンセルしてしまうと、関殺害後に疑いが掛かる」として断る。

仕方なく藤井が別荘に向かうことになるが、津田はそこで、仕掛けを施した藤井の腕時計を返す。

3時間につき20分遅れるよう調整されていた時計は、その後4時までの間に30分程遅れた。
藤井はその時計を見て、3時半過ぎに別荘に入ったつもりだったが、実際には4時前で、キーホルダーの破片を探している間にエアコンが動き出してしまったのだった。

25

津田は、どうしても藤井が許せなかったと語る。

妻の形見だと思って持ち歩いていた置時計の振り子が自分を導き、真実を教えてくれた。
妻が無念を晴らしてくれと言った、と。

 

それを聞いて、右京は反論する。
「果たしてそうでしょうかねー・・・。もし奥様があなたを歯車に導いたのだとしたら、それは、自分の時計を作っていた頃の本来のあなたを思い出させようとした。そうは思えませんでしたか?」

右京の言葉に、津田は悲しそうに俯く。
そして、いつから自分のことを疑っていたのか尋ねる。

右京は少し考えてから、こう答える。
強いて言えば、初めてここを訪れた時からだ、と。

右京が腕時計の修理依頼に来た際、午後4時の鐘の音が鳴った途端に、津田は腕時計から顔を上げて壁掛け時計を注視した。
100分の1mmまで気遣う津田ほどの職人が、部品を触っているときに余所見をすることなど、到底考えられない。

 

津田は、右京から修理を頼まれてた腕時計を返し、迷惑を掛けたことを謝罪する。

右京は、2度と津田に時計を診てもらうことが出来ないことを残念がるのだった。

-了-

まとめ

今回のトリックはなかなか面白いものでしたが、少しご都合主義の気が強すぎて無理があるように思いました。

藤井社長がキーホルダーの破片を回収する為に別荘に向かう際、車の中や別荘内にも時計があったでしょうから、高確率で藤井社長は津田さんの計画に気付いてしまいます。

津田さんが18年前の事件の真相に辿り着く経緯も結構なものです。

  • 結婚記念日に”たまたま”津田さんの奥さんが殺害されたこと。
  • 藤井社長が津田さん宅からいくつか時計を持ち帰った際、”たまたま”置時計の部品が混ざっていたこと。
    そして”たまたま”その部品のみを自宅ガレージに落とし、18年間同じ家に住み続け、掃除もされずに残されていたこと。
  • 18年も前に一度聞いただけのオルゴールの曲を、藤井社長が正確に記憶していたこと。
  • 藤井社長は後ろめたい過去がありながら、自分が殺した人の夫と18年間距離を置かずに接してきたこと。

それでも、お話としてはとても面白かったです。
やはり、相棒シリーズの魅力はトリックではなく、人間ドラマの部分なのでしょう。
今回、改めてそう思いました。

それでは。

 放送を見た方も見逃した方も一言コメントをいただけると嬉しいです。

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