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ti 鳥インフルエンザ(H7N9) ワクチンの現状【2014年1月】

中国で鳥インフル拡大、今月19人死亡

香港(CNN) 今週末に春節(旧正月)を迎える中国で、H7N9型鳥インフルエンザの感染が広がっている。中国疾病管理当局によると今月だけで96人が感染、19人が死亡した。

H7N9型ウイルスの人への感染は昨年2月に上海で初めて報告され、3月には今月と同様のペースで患者が急増。5月以降いったん収まったものの、年末からまた続発している。香港の保健当局によると、昨年からの感染者は中国全土で計246人に上った。世界保健機関(WHO)によれば、これまでに計56人が死亡した。

CNN Japan

中国で鳥インフルエンザの感染が更に拡大しているそうですが、ワクチンってもう開発されたんでしょうか?

「もし感染したら・・・」と考えるとその辺りのことがとても気になってきましたので調べてみました。

中国の鳥インフルエンザ

まず、現在中国で感染が広がっている鳥インフルエンザについておさらいです。

現在の中国の鳥インフルエンザはH7N9型というタイプのウイルスで

鳥インフルエンザは元々鳥類のみが感染するインフルエンザでしたが、それが豚などの哺乳類の体内に入ることで、ヒトにも感染するよう変異したものが現れました。

現在感染が広がっているH7N9型は、既にヒトへの感染が多く確認されており、ヒトからヒトへの感染と考えられるケースまで数件報告されていますが、パンデミック(感染の大流行)には至っていません。

ですがウイルスは恐ろしい速度で変異しますので、いつパンデミックが起こってもおかしくありません。

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▲変異の仕組み

冒頭の記事によれば、中国ではこれまでに260名の感染者のうち71名が死亡、今月だけで96名が感染し19名が死亡したということで、死亡率は20%~30%と考えられます。
これは季節性のヒトインフルエンザの数十倍から数百倍の致死率ですから、かなりの強毒性と言えます。

こんなものがパンデミックを起こせば、人口の数%から十数%が死亡することになります。

鳥インフルエンザ(H7N9) ワクチンの現状

H7N9向けのワクチンは既に中国が完成させており、昨年12月から生産を開始しています。

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また、アメリカの製薬会社・ノババックスもH7N9ワクチンを自社開発しており、昨年11月の発表によれば治験で「画期的な結果」が確認できたということで、その時点で「1カ月で製造が可能で、4カ月で治験が開始できる」との説明がありましたから、こちらも数ヶ月以内に生産が開始されると考えて良さそうです。

日本では対応が遅れ気味ですが、昨年9月にH7N9ワクチンの開発に着手しており、現在は臨床試験の段階のようです。

ただし、これで安心してはいけません。

現状ではワクチンの製造を開始したのは、調べた限りでは中国のみのようですし、供給量も僅かです。

前述のようにウイルスの変異はとても頻繁に起こりますので、ヒトからヒトへの感染力が高い亜種がいつ現れるか分かりません。

同じH7N9型であれば現在のワクチンでも一定の効果が期待できますが、一度パンデミックが起こってしまえば供給は全く追いつかなくなるでしょう。

それを防ぐため、現在のH7N9が広がらないように水際対策として、鳥への感染が確認された地域では家禽(家畜として飼育されている鳥類)の一斉処分が行われています。

まとめ

今のところ日本国内ではH7N9の感染者は現れていませんが、昨日中国から遂に「限定的で非持続的なヒトからヒトへの感染」という見解を発表されました。

パンデミックは「持続的な」ヒトからヒトへの感染が条件となるそうですが、もうパンデミックの一歩手前まで来ているのかもしれません。

それでは。


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