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 ダイオウグソクムシ「No.1」が絶食6年目。知れば知るほど理由は分からず・・・

三重県鳥羽市の鳥羽水族館で飼育されているダイオウグソクムシの1匹・「No.1」と呼ばれる個体が、1月2日に絶食6年目に突入したとして話題になっています。

ひとまず鳥羽水族館のサイトから話題のダイオウグソクムシの事を調べようと思ったのですが、絶食6年目突入が報道されて以来、サイトがずっとダウンしていてアクセスできません。

※2月14日追記
本日「No.1」が亡くなったそうです。
解剖の結果胃の中は空だったそうです。
謎は深まりますね。

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自然界のダイオウグソクムシは、メキシコ湾や西大西洋周辺の深海200-1000m程の深さの海底に生息し、落ちてきた生き物の死骸や弱った小型の生き物を好んで食べるそうです。

今回は、問題の「No.1」が6年もの間絶食しながらも元気な理由を素人目線で推測してみようと情報を集めてみたのですが、調べれば調べるほど分からなくなってしまいました。

以下、鳥羽水族館で飼育されているダイオウグソクムシ達の状況から、この件を考えるのにヒントになりそうな事柄を抜き出してみました。

  • 「No.1」は2009年1月 2日に50グラムのアジを食べて以来餌を口にしていない。
    にも関わらず、2012年10月には入館時(1040g)に比べて体重が125g増え(1165g)、その後2ヶ月程で143g減少(1022g)。
  • 「No.9」は2013年2月に入館以来4ヶ月絶食した後死亡したものの、消化管からは160g程の未消化の餌(恐らく魚肉)が見つかる。→「No.9」の消化管画像(閲覧注意)
  • 一緒に飼育されているダイオウグソクムシの中には食事をきちんと取りながら天寿を全うした個体もいる。
  • 水槽の水には人工海水を使用しており、プランクトンや海藻などの有機物が発生することは考えにくい。その為、餌以外のものを食べている可能性は低い。

1378098516 b 225x300 ダイオウグソクムシ「No.1」が絶食6年目。知れば知るほど理由は分からず・・・

▲飼育環境。水は管理されていて綺麗。

4ヶ月以上絶食した「No.9」の消化管から160gの未消化餌が見つかっていたということで、少量の餌を何年にも渡って少しずつ消化していくのかとも思ったのですが、「No.1」は絶食中にも体重が増加しています。

水中の目に見えないプランクトンや微生物を食べているのかとも思いましたが、飼育環境から考えると、その可能性も低いです。

何より、絶食する個体がいる一方で普通に食事をする個体もいるということですから、ダイオウグソクムシの平常運転というわけでも無さそうです。

自然界のダイオウグソクムシは、何度も餌を摂る場面を目撃されているようなので、元々はそんなに小食では無いのかもしれません。

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更に調べてみると三重大の海洋生態学准教授・木村妙子さんが以前にこんな発言をされていました。

「ダイオウグソクムシはいつ餌にありつけるか分からないような生活をしているので、半分冬眠のような状態で暮らしている。そのために肝臓に大量の脂をため込んでいることがある。鳥羽水族館のNo.1も、まだエネルギーが体内に残っていて、食欲が湧かないのだろう」

これなら、普通に食事を摂る個体と絶食する個体がいる理由も何となく説明が付きそうです。
つまり、絶食中の個体は何らかのトリガーによって半冬眠状態に入っており、エネルギー消費が非常に少ない状態になっているということでしょう。

では、昨年10月に「No.1」の体重が増えているのはどういうことでしょう。
水族館側の主張が正しければ、「No.1」は2009年1月2日以降は一切餌を口にしていません。

水槽内に有機物が発生しない環境だとすれば、考えられる理由は二通り。
ひとつは、水や砂(泥)を体内に溜め込んでいる、という場合。
もうひとつは、単なる測定ミスです。

ただし、水族館で測定されているという背景を考えれば、後者の可能性は低いように思います。

そうなれば、何らかの生理的な理由で水や砂(泥)を体に溜め込んでいた、と考えるのが自然ではないでしょうか。

結論

ダイオウグソクムシが絶食している理由は、何らかの環境的トリガーにより半冬眠状態に入っており、それによって肝臓に大量の脂肪を貯めこむとともに、エネルギー消費を抑えているためである可能性が高い。

また、一時的に体重が増えたのは、何らかの生理的な理由から水や砂(泥)を体内に取り入れたからであると考えられる。

全くの妄想ですが例えば、

  • 半冬眠状態ではエネルギー消費が少なくなり魚肉などの餌は過剰なエネルギーになるため摂取しない。
  • 半冬眠状態では、水底の砂(泥)に含まれた僅かな有機物を摂取するだけで生命活動を維持することができ、その為定期的に砂(泥)を体内に取り入れたり吐き出したりする。

というシナリオはいかがでしょう。

或いは、「No.9」の消化管に4ヶ月以上前の餌が未消化で残っていたことを考えると、「No.1」の消化管にも同様に未消化の餌が残っており、消化管の緩やか蠕動運動により消化管内部に残った水の量が増減しているのかもしれません。

このページに書いた内容は、何ら根拠の無い完全なる私見です。

それにしても、普通に食事する個体も絶食する個体も死んでいっているようなので、絶食は寿命にあまり関係無いのではないでしょうか。
実は心配する必要無いのかもしれませんね。

それでは。


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