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 「犬と飼主は目が似ている」関学教授の実験内容詳細と結果の理由「飼い犬とその飼主は目が似ている」

10月25日付けの国際学術誌「アンスロズーズ」12月号(電子版)に掲載された、関西学院大学の中島教授の調査結果によれば、上記の説を認めざるを得ないようです。

中島教授は2009年に、今回の研究のきっかけになった「犬と飼い主の顔つきは似ている」という調査結果を発表しました。

今回はその研究の次の段階として、顔のどの部分が似ているのか探ろうとしました。

そして、実験の結果導き出された結論が冒頭の説です。

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一体何故犬と飼主は似るのでしょうか?

今回はその理由について迫っていきます。

中島教授の実験

2009年の実験(「犬と飼い主の顔つきは似ているか?」)

犬と飼い主の顔つきが似ているかどうかを確認する為の実験です。

50人の飼い主のとその飼い犬の写真を撮らせてもらい、その中から純血種で犬種はバラバラの40匹の飼い犬と、その飼い主40人の顔写真を使って行われました。

事前情報を与えると表情などに影響が出る可能性もあるので、何も伝えずに写真を撮らせてもらったそうです。

この実験を行った理由は、元々海外では既に「犬と飼い主の顔は似ている」という実験結果が少数ながら報告されていたからです。
中島教授は、それを自分達でも確認するために行ったそうです。

実験は2つです。

1つ目の実験

1つ目の実験は、飼い主や犬とは会ったことのない70名の判定者に判断基準は指定せず、飼い主とその飼い犬の写真を見せて正しい組み合わせを選んでもらいました。

1回の実験につき判定者に見せるのは、飼い主5人とその飼い犬5匹の写真です。

それを8回行い、合計40人の飼い主と40匹飼い犬の組み合わせを選んでもらいました。

平均正答率は偶然当たる確率を上回っていたといいます。

そして、一番正解の多かった組み合わせと、一番間違いの多かった組み合わせを、別の判定者16人に見せ、どちらの組み合わせのほうが似ているか確認したところ、12人が前者を選んびました。

この結果から、最初の実験で判定者が組みあわせを選んだ基準は「類似度」を元にしている可能性が高いことが分かりました。

2つ目の実験

2つ目の実験では、飼い主と飼い犬の正しい組み合わせ20組のセットと、誤った組み合わせ20組のセットを、事前情報を与えずに186人の判定者に見てもらい、どちらのセットが正しい組み合わせのセットか選んでもらったところ、前者を選んだ率は62%に上りました。

その後、別の判定者187名でも同様の実験を行ったところ、66%もの判定者が前者を選んびました。

 

更に、類似度以外に関係も調べる為1つ目の実験結果を分析し、犬の性別・年齢・犬種カテゴリ、飼い主の性別・年齢、飼育年数別に正答率を確認してみても、違いは見られなかったそうです。

これらの実験結果から、「犬と飼い主の顔つきは似ている可能性が高い」という結論が得られました。

その理由について中島教授はある仮説を建てましたが、それは後述します。

 

今回の実験(「犬と飼い主は顔のどの部分が似ているか」)

今回は、2009年の実験結果をベースに、「犬と飼い主は顔のどの部分が似ているか」を探る為の実験を行いました。

今回の実験は、2009年に行った2つ目の実験と似た方法で行いました。
飼い主と飼い犬の写真も同様のものを使用しています。

 

まず、飼い主と飼い犬の正しい組み合わせ20組のセットと、誤った組み合わせ20組のセットを作り、全ての飼い主と飼い犬の組み合わせに、以下のような5枚の写真を用意します。

 「犬と飼主は目が似ている」関学教授の実験内容詳細と結果の理由▲実験に使用された加工写真例。

便宜上、前述の加工写真例の5つの写真を、上から①②③④⑤と呼びます。

隠しなし 飼い主のみ目隠し 飼い主のみ口隠し
飼い犬のみ目隠し  飼い主、飼い犬共に目以外隠し

そして前回と同様、①~⑤のいずれかのみを見せ、判定者にどちらのセットが正しい組み合わせか選んでもらいました。

今回は5回に分けて実験を行いました。

1回目:①と②と③
2回目:①と②と④
3回目:⑤
4回目:①と⑤
5回目:⑤

そして得られた結果が以下のとおりです。

 「犬と飼主は目が似ている」関学教授の実験内容詳細と結果の理由▲実験結果

この実験結果を見ると飼い主か飼い犬の目を隠した場合にのみ50%前後、つまり偶然当たる確率と同程度となり、目が見えている場合には正答率が有意に高いです。

目以外全て隠した場合でも正答率は高いままでしたので、この結果を見ると「犬と飼い主は目が似ている」と言って良さそうです。

犬と飼い主の顔(目)が似ている理由

中島教授は2009年の実験の際に、犬と飼い主の顔が似ている理由について2つの可能性を上げています。

1つ目は、飼っているうちに似てくるというもの。

ですが、2009年の実験で飼育年数別の正答率に違いがないことが確認されたことで、この説は否定されました。

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そこでもうひとつの可能性ですが、それは「飼い主は自分に似た犬を飼う(選ぶ)」という説です。

今回の実験の結果も加味すると、「見慣れた自分の目に似た目を持つ犬を選ぶ」と言ったほうが正確でしょうか。

また、髪の長い女性は耳が垂れている犬種を、髪が短い女性は耳が立っている犬種を選ぶ傾向にあるそうです。

 

そしてその理由は、人間は見慣れたものに好感を抱きやすい性質があるためではないか、とされています。

まとめ

ネット上でも度々、面白画像としてそっくりな飼い犬と飼い主の写真がネタにされていますが、それらは偶然の産物ではなかったようですね。

今回の記事は、中島教授のブログを参考・引用させて頂きました。

他にもたくさん面白い研究をされているようですので、興味のある方はぜひご覧ください。

それでは。


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