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 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

『テキスタイルデザイナー』という職業をご存知でしょうか?

一般的なファッションデザイナーが衣類のデザインを行うのに対し、テキスタイルデザイナーは「布地」「織物」をデザインします。
布地のデザインは糸選び、配色、図柄、加工方法、質感等の組み合わせにより行われ、時に織組織(おりそしき)レベルから作成することもあります。

用途はファッションに限らず、インテリアや乗り物の内装など布地が係る物・場所全てが範疇となります。

また、時に独創的な手法で生み出された作品が美術品として扱われる事もあります。

日本を代表するテキスタイルデザイナーのひとり、須藤玲子さんの作品も、製品として愛されると共に、世界中で芸術品として扱われています。

3月30日放送のMBS「夢の扉+」では、そんな須藤さんの作品の数々が生み出されるに至ったエピソードと共に紹介されます。

今回はそれに先駆けて須藤さんの素晴らしき作品の数々を紹介していきます。

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須藤玲子さんの紹介

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】須藤さんは茨城県出身のテキスタイルデザイナーで、「NUNO」というテキスタイル(布地)デザインを扱う会社の取締役でもあります。
また東京造形大学の教授も務めています。

伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、斬新な作品を生み出します。
自らの足で色んな所に赴いて、常にアイデアの種を探しています。

須藤さんがデザインした作品の数々(約200点)は、ニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館、ボストン美術館、ビクトリア&アルバート美術館、東京国立近代美術館工芸館など、世界各国の多くの美術館でパーマネントコレクション(永久保存)されています。

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須藤さんの作品

 羽オーガンジー

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】  テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】「Feather Flurries(羽の小雪)」の別名を持つこの「羽オーガンジー」は、その名の通り薄いオーガンジーの中に、羽が雪のように舞っているように見えます。

この作品はもともと帯や着物に使う「郡内織り」というシルクの錦を織っていた山梨県・富士吉田にある機屋(はたや)さんの協力の元1993年にデザインされ、以来20年以上生産され続けているNUNOの代表作です。

二重織りでポケットを織り、そのポケットの口を閉じる前に一旦機械を止めます。
そこへ手作業で羽を一枚ずつポケットに入れ、入れ終わるとまたスイッチを入れ機械を動かしそれを繰り返すというとても根気いる行程を経て生産されています。

今頑張ってくれている高齢の職人さんが引退すると作れなくなるかもしれないそうです。

銅布

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

「繊維以外のもので布地をつくれないか?」という発想の元生み出されたこちらの作品は、牛乳蛋白のミルクカゼインの粉末とアクリルニトリル樹脂でつくった糸を経糸に、太さ30ミクロンの銅線を緯糸に作られた、ミルクと銅の織物です。

実物は牛乳蛋白の光沢と金属の折れ曲がるという性質をもった不思議な素材感だそうです。

バーナー染め

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

 

銅布から発展して、スチールやステンレスを織り込んだ布も生み出されました。

バーナー染めは、扱いやすいよう柔らかくなる特殊加工を施したステンレスで織った布地をバーナーで焼き焦がし、金属の焼き色を出しています。

流水

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

金属のお次は、和紙が織り込まれた生地です。

二枚の絹オーガンジーの間に、細く引き裂いた美濃紙を流れる水のように配しています。

とき紙

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】流水と同じく和紙が織り込まれています。
細く裂いた美濃紙をスリット緯糸としてオーガンジーに織り込んでいます。

折り紙織

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

熱により形状を固定できるオーガンジーポリエステルの生地を用い、折り紙の技法を組み合わせて独特なプリーツ加工を施しています。

具体的には、大きな再生紙を使って折り紙の要領で型紙を形作り、そこに生地を入れて熱を加えて形を固定します。

扇風機

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

基布に刺繍を施した後基布を化学処理によって溶かして作る、ケミカルレースという手法で扇風機の羽をイメージしたデザインを作り上げています。

ファブリケーション

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

こちらもケミカルレースにより作られている、レース編みのカーテンのような作品です。

たなばた

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

前述の「折り紙織」と同じく熱処理によるプリーツ加工によって作られています。

「間(ま)」がテーマの作品。

産毛

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

 

蛍光塗料が含まれているため、暗いところで幻想的に光を放ちます。

赤ちゃんの産毛をイメージして作られた作品です。

さび染め

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

 

鉄板、有刺鉄線、くぎなどを野ざらしにして錆びさせて、そのさびを上下2枚の布に挟んで転写しています。

「サビが偶然ついた白い外壁が美しく、これを布に刻印できれば」という発想がきっかけだそうです。

スウィング

 テキスタイルデザイナー・須藤玲子の素晴らしき作品まとめ【夢の扉+】

ケミカルレース技法と刺繍布を重ね合わせた、手間のかかる刺繍布地です。
小さな刺繍片が布地のあちこちにぶらさがり、ゆらゆら揺れています。

まとめ

固定概念や常識に囚われず、それらを他分野の技術や伝統工芸と組み合わせることで見たことも無いような生地を沢山生み出してこられました。

恐らく基本となっている技術の種類はそれほど多いわけではないと思うのですが、応用のバリエーションが物凄く多彩ですね。

生地そのものでこれほど様々なデザインが可能なのかと目から鱗が落ちました。

 

それでは。


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