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 安藤美姫 全日本選手権出場決定!ソチ五輪出場へのシナリオをおさらい本日11月4日、1日から行われていたフィギュアスケート東日本選手権で安藤美姫選手が2位を獲得し、12月21日に行われる全国選手権への切符を手に入れました。

今回は、5月末に復帰を宣言し、2014年に開催されるソチ冬季五輪への出場を目指してきた安藤選手が、実際に出場資格を得るために残されたシナリオを分かりやすく解説します。

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安藤美姫選手についておさらい

安藤美姫選手は、1987年12月18日生まれの25歳。

8歳の頃に友人に誘われてスケートを始めますが、その矢先にお父さんを亡くし、以来お母さんと二人三脚でスケートの世界一を目指してきました。

2006年には若干19歳にして見事世界選手権優勝を果たし、日本中を沸かせました。

2010年にも再度世界選手権で1位を獲得し、翌年2011年から休養に入っていました。

休養に入るまでの安藤選手は本当に素晴らしい実力を持ち、数々の大会で華々しい成績を残してきました。

間違いなく彼女が名実ともに「世界一のフィギュアスケート選手」であった時期があります。

休養中はアイスショー(アイススケートのショー)に数多く出演し、自身で演出を行ったりもしていましたが、やはりフィギュアスケートとは勝手が違うらしく、その期間が選手人生の大きなブランクとなってしまったようです。

また、今年7月、4月に長女を出産していたことを電撃発表し大きな話題となりましたね。

妊娠期間中の筋力の衰えも、彼女の実力に大きな影響を与えました。

今年6月に休養からの復帰を宣言し、ソチ五輪を目指すことを明かすとともに、それを最後にフィギュアスケートを引退することも発表されました。

彼女を応援する声も多いですが、一方で今の実力ではソチ五輪出場は現実的にほぼ不可能との見方もあり、彼女も苦悩しているようです。

ソチ五輪出場のシナリオ

報道では断片的にしか取り上げられない為、フィギュアスケートでオリンピックに出場する為の条件や流れが分かりにくいですよね。

そこで、安藤選手がソチ五輪に出場する為に辿らなければならないシナリオをまとめました。

ソチ五輪出場資格

まず、ソチ五輪に出場するための条件について解説します。

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ソチ五輪に出場する為の条件は以下の通りです。

全日本選手権終了時に、オリンピック参加有資格者の中から、以下の選考方法で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。

  1. 1 人目は全日本選手権優勝者を選考する。
  2. 2 人目は、全日本 2 位、3 位の選手とISUグランプリ・ファイナルの日本人表彰台最上位者の中から選考を行う。
  3. 3 人目は、2.の選考から漏れた選手と、全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人上位 3 名、ISU シーズンベストスコアの日本人上位 3 名選手の中から選考を行う。

なお、選考対象は全日本選手権時までに ISU が定める当該年度のオリンピック出場のためのミニマムポイントを獲得している者とする。

先に分かりにくい用語の説明をしておきます。

2.の条件に含まれる「ISUグランプリ」は、世界6ヶ所(アメリカ、カナダ、中国、フランス、ロシア、日本)で行われるフィギュアスケートのシリーズ戦のことで、これは既に開催中ですが安藤選手は出場枠に入っていなかったので該当しません。

3.の「ワールドランキング」は、今シーズンと過去2シーズンに出場した大会の成績によって獲得できるポイントの合計値で決まる世界ランキングのことです。
前シーズン休養で一切ポイントを獲得できていない安藤選手は、現時点で138位の為該当しません。

「ISUシーズンベストスコア」は、そのシーズンに出場した大会で獲得したスコアで、最も高いものを指します。
安藤選手は今シーズン、全日本選手権とその予選に当たる、関東選手権、東日本選手権にしか出場しません。
関東選手権と東日本選手権でのベストスコアは、いずれも日本人上位3名には遠く及びませんので、これにも該当しません。

「ISU が定める当該年度のオリンピック出場のためのミニマムポイント」は、ソチ五輪については「ショートプログラム:20点 / フリースケート:36点」と定められています。
これは、合計点ではなく技術点のみを指しています。
東日本選手権において、安藤選手はショートプログラムの技術点がミニマムポイントを割っています。
フリースケートの技術点はまだ発表されていませんが、合計点から推測すると恐らくミニマムポイントはクリアしています。
尤も、全日本選手権で上位に入るほどのポイントを獲得できれば、間違いなくミニマムポイントはクリアすることになるので、これに関してはあまり意識する必要はありません。

シナリオ

上記の前提を踏まえて、安藤選手がソチ五輪出場を果たす為に辿らることが可能なシナリオというのは、ひとつしかありません。

それは、全日本選手権で3位以内に入ることです。

さらに、確実に出場するためには、全日本選手権1位を獲得するしかありません。

10月に関東選手権で優勝し、今回の東日本選手権でも2位を獲得したので全日本選手権への出場切符は手に入れましたが、東日本選手権のトータルスコアは147.21点しかありません。

昨年度の全日本選手権では、1位の浅田真央選手が193.56点、3位の宮原知子選手が180.55点を獲得しています。

147.21点といえば、10位相当の点数です。

2年前の大会の例を見ると170点台でも3位に食い込む可能性はありますが、それでもソチ五輪出場を果たす為にはあと30点は必要です。

ちなみに、2010年度全日本選手権の安藤選手のスコアは202.34点です。
安藤選手を含めても史上4人しか達成していない200点越えを叩き出しました。

全盛期の安藤選手なら、180点程度は難なくクリアできる点数ですが、妊娠とブランクによる衰えはものすごく大きかったようです。

残りひと月半でどれだけ実力を取り戻せるのでしょうか・・・。

まとめ

10月11日から14日に掛けて行われた関東選手権での安藤選手のスコアは147.30点でした。

フリースケートのスコアは15点ほど上がった一方で、ショートプログラムの方はミスを連発し15点程下がってしまいました。

ショートプログラム、フリースケートの現状のベストスコアを合わせても160点程です。

状況は非常に厳しく見えます。

ですが、まだ希望は残されています。

一度鍛えた筋肉には「マッスルメモリー」という現象が見られます。

一度鍛えた筋肉はたとえ衰えても、再度鍛えなおせば、一から鍛えた場合に比べて数倍の速度で元の筋量まで戻るという現象です。

通常一ヶ月半で著しい筋力の向上はありえませんが、マッスルメモリーにより全盛期の9割位まで筋力を戻すことができれば、3位以内も狙えるかもしれません。

全日本選手権への出場が決まったことにより、可能性は繋がりました。

ここまで来たら、何とか最後の砦を突破して欲しいですね、

頑張れ安藤美姫!

それでは。

・12月24日追記
全日本選手権が終わり、安藤さんの最終的な順位は7位でした。
ですが、長期のブランクと出産を経たにも関わらず、短期間に目覚ましい復活を果たし、ソチ五輪出場への道をギリギリまで辿って見せてくれました。

22日のショートプログラム終了時点では5位に食い込み、最後のフリープログラムの結果次第ではソチ五輪出場もあり得る、という状況まで歩を進めた事は、素直に評価されて良いと思います。

復帰を宣言した当初は、マスコミや世間から散々酷評を受けた安藤さんですが、現役引退前に全てを出しきることが出来たのではないでしょうか。

安藤さん、お疲れ様でした。


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